金庫って、どうやって壊せばいいんでしょうか?
金庫の暗証番号を忘れてしまい、金庫が開かなくなってしまいました…。
どうにも番号を思い出せないので、自力で金庫を壊して開けようと考えています。
ただ、壊すといっても何を用意して、どこをどうすればいいのかわかりません。
金庫の壊し方を教えてください。
小型の金庫であれば、工具を使って壊せるケースも。ただし…
こんにちは!金庫110番の宮本がお答えします。
「今すぐ金庫を開けたいのに、番号を思い出せない(泣)」
「番号も鍵も合っているはずなのに、なぜか開かない…」
こんな時、焦りや不安から「自分で壊すしかない…!」と考えるかたはたくさんいらっしゃいます。
また「どうせこれから処分するし、壊して中身を取り出そう」と無理やりこじ開けようとする方も。
結論から申し上げると、手提げ金庫や家庭用金庫であればご自身で壊すことも可能です。
ただし…!専門の知識をお持ちでない方が金庫を壊すことはオススメできません。
金庫の破壊作業は電動工具などを使用するため、とても危険なんです。
また、金庫は耐久性に優れ、外部からの衝撃に強い作りになっています。
とくに防盗金庫など、盗難防止目的で作られた金庫を壊すのはかなり難しい作業です。
セキュリティ性能の高い金庫ですと、壊そうとするとさらにロックがかかってしまうようなものも…。
これから金庫の壊し方をお伝えしますが、もし「壊す前に自分で開けられないか試してみたい!」と感じた方はこちらの記事もご覧になってみてください。
【関連】金庫が開かない方必見!金庫の正しい開け方、ダイヤルの合わせ方
「読んでいるヒマなんてない!」「自分で壊すのが危険なら、誰かにお願いしたい!」
そんな時は金庫110番にお気軽にお問い合わせください。
数多くの実績を持った一級の鍵開け技師が、あなたのお悩みを解決します。
※この記事は金庫の破壊を推奨するものではありません。また、破壊によって確実に金庫を開錠できるとも限りません。金庫の破壊は危険な行為ですので、あなたの安全のためにも危険性を知っていただければ幸いです。
金庫の壊し方と必要な道具
家庭用金庫として使われる小型の金庫であれば、自力で壊すのは不可能ではありません。
以下の金庫をお使いの場合、ご自身でも壊せる可能性があります。
- 手提げ金庫などの携帯用金庫
- 小型の耐火金庫
それぞれ必要な道具と壊し方が異なるので、詳しく紹介していきますね。
まずは手提げ金庫を壊して開ける方法からお伝えします。
手提げ金庫の壊し方
手提げ金庫などカンタンに持ち運べる金庫は、壊し方も比較的カンタン。
用意するものはバールのみです。
バールとは「てこ」の一種で、釘抜きなどに使用される鉄製の工具。
手順は次の通りです。
- バールの平たい部分を、金庫のフタの隙間にねじ込む
- 金庫が動かないよう、しっかりと押さえる
- バールの持ち手をグッと下に押し、テコの原理でこじ開ける
この時注意してほしいのは、勢い余ってバールが飛んで行ってしまうこと。
飛んでいったバールが壁や家具を傷つけたり、また金庫に顔を近づけていた場合は目を怪我するおそれがあったりなど本当に危険です。
作業の際は金庫を安定した場所に置き、さらに身の回りに十分注意しましょう。
小型の耐火金庫の壊し方
家庭用サイズの耐火金庫(据え置き型)の場合、手提げ金庫のようにバールのみでこじ開けるのは難しいでしょう。
なぜならこのような金庫の扉には、バールをねじ込めるだけの隙間が空いていないためです。
ちなみに「ピッキングでこじ開けられないか?」と考える方もいらっしゃるのですが、専門的な知識をお持ちでない場合はとても難しいんです…。
そのため、どうしても壊さないと開けられない…という場合は、扉の蝶番(ちょうつがい)を切り落とす作業が必要になります。(画像の赤い箇所が蝶番です!)
用意するものはサンダーやグラインダーといった電動工具と、先ほども紹介したバールです。
サンダー・グラインダーは、金属や木材を研磨したり切断したりする際に使う工具。
頑丈なものを壊す機能性があるものを用意するとなると、10,000円以上はすると考えておいてよいかと思います。
手順は次の通りです。
- 金庫の蝶番を工具で切断する
- 扉を押すなどして隙間を作り、バールを差し込む
- バールを手前に引き、扉を外す
金庫の切断は、かなり力のいる作業です。
電動工具は重さがあるため持ち上げるのもひと苦労ですし、包丁で野菜を切るようにすんなりと切断できるわけでもありません。
また、使い方を間違えると指を切断してしまうなどケガの危険もあります。
そのため使用方法には十分に注意してください。
…と、ここまで金庫の壊し方をお伝えしましたが、やはり「金庫を壊す」という行為はオススメできるものではありません。
お金を払って工具を買い、危険な思いをしながら金庫を壊すのは骨の折れる作業です。
「どうしても金庫が開かない…どうしよう…」という時は、金庫を壊すための専門工具を購入するよりも、安全に・確実に金庫を開けてくれる専門業者を頼ることをオススメします。
専門業者にお任せしてしまえば、待っているだけで金庫を開錠でき、ケガをするリスクも避けられますよ。
なお金庫110番では、金庫の鍵開けから処分まで丸ごと受け付けています。
「今すぐ金庫を開けてほしい…!」という方も「金庫を開けてそのまま処分したい」という方もお気軽にご相談くださいね!
プロの鍵開けスタッフがお電話1本で駆けつけます。
防盗金庫を壊すのはほぼ不可能!
「盗難防止用の大きい金庫は壊せるのかな?」
「何重にもロックがかかっているし、難しそう…でもどうにか壊して開けたい」
業務用など大型の金庫や、防盗金庫といった防犯性の高い金庫を壊すことはほぼ不可能と考えていいでしょう。
なぜなら防盗金庫は、「破壊されないように」頑丈に作られているため。
防盗金庫には重くて頑丈な素材が使用され、力技で壊すのは難しいんです。
また、鍵やダイヤルにはカンタンに破壊されないような仕掛けがついているケースがあります。
なんと、壊そうとすると防犯装置が働き、鍵とは別にロックがかかる金庫もあるんです…。
このような場合は、専門業者に依頼して金庫を開けてもらうのがもっとも確実な手段でしょう。
ちなみに「壊れてしまってもいいから、とにかく金庫を開けてほしい!」という場合に限っては、業者が破壊開錠(壊して開けること)を行う場合があります。
なかなかイメージがつかないという方がいらっしゃるかもしれません。
こちらの動画では破壊開錠の様子が詳しくまとめられていますので、気になる方はご覧になってみてください!
いかがでしょうか?
「金庫を壊すのって、こんなに大変なんだ…」とびっくりしてしまいますよね。
業者が破壊するのも一苦労ですので、みなさんが自力で壊すのは本当に難しいんです…。
壊さなくても済む?金庫を確実に開ける方法
「壊すのは大変そう。じゃあもうこの金庫は開けられないの…?」と諦めそうになる気持ち、よくわかります。
八方塞がりになったようで、冷や汗をかいてしまいますよね。
でも、ご安心ください。金庫を開ける方法は「壊す」だけではありません。
壊すよりも、もっと安全に金庫を開ける方法があるんです!
メーカーに問い合わせる
以下のような場合は、金庫の製造元・メーカーが対応してくれるケースがあります。
- 暗証番号を忘れてしまった
- 鍵をなくしてしまった
暗証番号の照会や鍵作成であれば、問い合わせを受け付けているメーカーさんが多いです。
ただし、番号照会や訪問までに数日かかってしまうことも。
また、古い金庫の場合は、メーカー自体がもう存在していない!なんてこともよくあるケースです。
実際に金庫110番が依頼を受けたお客様の中には、「古すぎて製造元が確認できなかった」という方がいらっしゃいました。
そのため「今すぐに金庫を開けたい!」という場合は、金庫を開ける専門業者に依頼するのが確実です。
金庫の専門業者に依頼する
「自分で壊そうとしたけどムリだった」
「どうにか今すぐ金庫を開けたい…!」
そんな時は、金庫の鍵開けを専門とする業者に相談してみましょう。
金庫を壊さずとも、プロの力で金庫の鍵を開けてくれますよ!
もちろん「今すぐに、壊して金庫を開けてほしい!」とお急ぎの方は、ご要望にお応えして破壊開錠を行います。
「とんでもない壊し方をされるんじゃ…?」と不安に感じるかもしれませんが、お客様に了承をいただいたのち、中のものを傷つけないように作業を行うのでご安心くださいね。
金庫110番では、最短35分であなたの金庫の鍵開けにまいります。
金庫や鍵の種類問わず、どんなタイプの金庫でもご対応が可能です!
「ウチの金庫でも開けられるのかな…」と不安な方は、ぜひ一度金庫110番へご相談ください。
創業当初から数多くの金庫の鍵を開けてきたプロの鍵開け技師が、確かな技術力でお悩みにお応えします。
金庫を壊してしまう前に、どうぞお気軽にご相談くださいね。
以上、金庫110番の宮本がお答えしました。
この記事があなたのお役に立てたら幸いです。
この記事を監修した金庫の専門家
2021.11.24更新
宮本 信志(みやもと しんじ)
金庫は耐久性に優れているため、破壊には特殊な工具が必要です。工具購入の手間やコスト、作業の危険性を考えると、金庫の破壊はオススメできるものではありません。すぐに金庫を開けたい場合は、金庫の専門業者に鍵開けを依頼しましょう。