金庫の鍵をどこに置けばいいか迷っています。
貴重品の管理用として、家庭用金庫を購入しました。
これで安心!…と思っていたのですが、鍵はどこに保管すればいいのかわかりません。
モノを失くしやすい性格で盗難も怖いので、適当な場所には置きたくないです。
金庫の鍵の保管場所は、どこにすれば安全なのでしょうか?
金庫の鍵は、鍵のついた引き出しやキーボックスへの保管がオススメです。
金庫110番の宮本がお答えします!
金庫の鍵は、元鍵(マスターキー)を鍵つきの引き出しやキーボックスに保管し、合鍵(スペアキー)をご自身で持ち歩きましょう。
なぜなら、元鍵を紛失すると鍵の複製ができなくなってしまうからです。
普段の金庫の開閉には合鍵を使用し、元鍵は保管用としてくださいね。
持ち歩いている合鍵を失くす不安がある方は、ご家族など信頼できる人に管理してもらいましょう!
このあと、安全な保管場所や狙われやすい場所について、より詳しくお伝えしてまいります。
あなたのお悩み解決のお手伝いができたら幸いです。
それではまいりましょう!
元鍵は持ち出しNG!家に保管しましょう
金庫の元鍵は、保管用として持ち出さないのがベストです。
紛失防止・セキュリティ対策のためにも、家庭用金庫の鍵は家に、業務用金庫の鍵は会社に保管しましょう!
ココなら安全!元鍵の保管場所の例
金庫の鍵の保管場所は、以下がオススメです。
- 鍵付きの引き出し
- キーボックス
- 自分にしかわからない場所
家庭用金庫であれば、元鍵の保管場所は鍵付きの引き出し等で十分です。
その際は引き出しの鍵を持ち歩くようにしてくださいね。
金庫の中に重要書類を保管している方や「盗難が不安…」という方は、キーボックスに鍵を保管するのがオススメです。
キーボックスとは、その名の通り鍵を保管するボックスのこと。
ロックがかけられており、開錠方法を知っている人のみが鍵を取り出せます。
キーボックスは企業などで使用されるケースが多く、複数の鍵の一括管理に便利です。
セキュリティ面を強化したい方は検討してみてくださいね。
また、「鍵の保管場所としてメジャーな所には置きたくない」と考えている方がいらっしゃるかもしれません。
そのような場合は、「自分しかわからない場所」を見つけて保管しましょう。
たとえば絶対に他人が開けないような引き出し、押入れにしまった本の◯ページ目…などなど。
ここで詳しくお伝えすることは難しいですが、「いくらなんでもそんな所には隠さないだろう」という場所を見つけてみてくださいね。
ただし、次のような場所はセキュリティ上危険ですのでご注意ください。
- 玄関先
- 植木鉢や傘立ての下
- 靴の中
いずれも鍵の隠し場所としては「あるある」の場所です。
これらの場所を避けて、「自分しかわからない場所」に保管してくださいね。
銀行に預けるのも一つの手段
金庫の中に、巨額の現金など盗難のリスクが大きいものを保管している場合、鍵を銀行の貸金庫に預けることも一つの手段です。
一般家庭ではあまり無いかもしれませんが、企業や公的機関では金庫に巨額の現金を保管しているケースがあります。
金庫の収納物が「盗難のリスクが大きいもの」の場合、金庫の鍵も厳重管理が必要です。
明らかに「金庫の鍵が入っている」と思われるような引き出し等に保管すると、目をつけられやすくなってしまいます…。
実際に、警察署の引き出しが壊され、金庫から8500万円もの現金が盗まれてしまったという事件がありました。
しかもこの現金は、とある詐欺事件の証拠品だったようです。
(参考:金庫の鍵保管の引き出し壊される 在りか知る人物は限定)
盗難のリスクが大きいものを収納する場合、鍵を銀行の貸金庫に預ける、もしくは中身ごと銀行の貸金庫に預けてもいいかもしれません。
金庫の鍵を失くさないコツ
さて、ここまでは金庫の鍵の保管場所についてお伝えしてきました。
安全な保管場所を知ったとはいえ、「うっかり鍵を失くしてしまいそう…」と不安な方もいらっしゃるかと思います。
ここからは、金庫の鍵開けのプロ・宮本が金庫の鍵を失くさないコツをお伝えしますね!
1.保管場所を決めておく
金庫の鍵を失くさないためには、あらかじめ「絶対にここに置く」という場所を決めておくことが大切です。
元鍵はもちろん、合鍵の保管場所も決めておきましょう。
「置き場所を決める」なんて当たり前にも思えますが、意外と難しいんですよ…!
たとえばスマートフォンなど「あれ?さっき使ったはずなのに、どこに置いたっけ?」なんて、置き場所を忘れてしまった経験はありませんか?
モノを失くしやすい方は心当たりがあるかもしれません。
合鍵は持ち歩くといっても、着替えや入浴時など「どこかに置く」というシチュエーションが必ずあるかと思います。
「あれ?どこに置いたっけ…ヤバい…」なんてことが無いように、必ずここに置くという場所を決めておきましょう。
2.グッズを使う
それでも紛失が心配な方は、「紛失防止タグ」の使用をオススメします。
紛失防止タグとは、鍵や財布につけて「紛失を予防する」もしくは「紛失しても見つけやすくなる」グッズです。
紛失防止タグは、スマートフォンと連動させて使用します。
タグとスマートフォンの距離が一定以上離れると、通知してくれる仕組みです。
また、タグのGPS機能によって位置確認も可能。
もし鍵を失くしてしまっても、タグが付いていることで「どこにあるのか」を把握できます。
万が一、鍵の盗難被害に遭ってしまっても、場所の特定によって解決につながるはずです。
盗難被害や紛失が心配な方は、鍵紛失防止タグを検討してみましょう。
3.鍵がいらない金庫を選ぶ
「いろいろ試したけど、やっぱり鍵の管理が苦手…」という方には、金庫の開閉に鍵を使わない以下のタイプの金庫に変えるのをオススメします。
-
テンキー式
暗証番号をボタンで入力し開閉するタイプの金庫。 -
生体認証式
指紋、静脈、顔などの生体を利用して鍵開けを行うタイプの金庫。
テンキー式金庫とは、暗証番号をボタンで入力して開錠する金庫です。
また、生体認証式金庫とは、指紋や静脈など持ち主の個人認証によって開錠する金庫を指します。
金庫の鍵を失くすこと・盗まれることが不安な方は、金庫のロック方式を見直してみてもいいかもしれません。
金庫の種類についてはこちらの記事で解説しています。
それぞれの鍵タイプのメリット・デメリットについても詳しくお伝えしていますので、合わせてご覧くださいね。
【関連】金庫の種類をプロが解説!鍵タイプと性能、失敗しない金庫の選び方
もし鍵を失くしてしまったら
「ちゃんと保管していたのに…金庫の鍵を失くしてしまった…」
万が一金庫の鍵を失くしてしまった時は、金庫110番にお問い合わせください!
最短35分でお伺いし、数多くの実績をもつプロが素早く金庫を開錠いたします。
新しい鍵の作成も承っておりますので、お気軽にご相談くださいね。
とはいえ、あなたが鍵を安全に管理していただけることが一番です。
金庫の鍵の保管方法について、次の2つのことを覚えておきましょう!
- 金庫の鍵は主に合鍵を使用し、元鍵を保管用とする
- 元鍵・合鍵いずれも保管場所を決めておく
金庫の元鍵は鍵付きの引き出しやキーボックスに保管し、収納物によっては銀行の貸金庫の利用も検討してみてくださいね。
以上、金庫110番の宮本がお答えしました。
あなたの金庫の鍵に関するお悩みが解決することを願っております。
この記事を監修した金庫の専門家
2020.03.19更新
宮本 信志(みやもと しんじ)
金庫の鍵を失くすのが不安な方、一度失くしたことがある方は、鍵の保管場所を決めておきましょう。もし失くしてしまったら、メーカーもしくは金庫の専門業者への相談をオススメします。あらかじめ鍵番号を控えておくと、合鍵作成がスムーズですよ。